ワードサラダとは?SEOへの影響や使ってはいけない理由

WebマーケティングやSEO対策を行う中で、「ワードサラダ」という単語を耳にしたことはありませんか?ワードサラダはかつてSEO対策において活用されていた対策手法でした。
しかし、検索エンジンがアップデートするにつれ、不適切な対策方法としてみなされ、今ではペナルティーの対象となることもあります。
ワードサラダがどんな手法なのか、なぜリスクがあるのかを知り、自社サイトの対策に役立てましょう。

ワードサラダとは

ワードサラダとは「文法を見ると正しいものの、意味が通じず破綻している文章」のことを指します。
例えば、以下のような文章が該当します。

昨日は雨だからりんごを食べた。母は品川で博物館を吟味して、リアリティーのある聴力が田中に必要だった。赤ちゃんは宇宙からビニールハウスに参加した。かかとから花粉症の効果を示すためには国語辞典の穴を探さなければならない。美容液とハンバーグを結ぶには虫取り網の法則性を指し示すことが肝心だ。

サーモンの唐揚げを東京湾に流すためには、パッケージ化された独特の交渉が必要です。特に、枕元に置かれたゴーヤの角にぶつかる猫には、注目しなければなりません。このような美術館の指紋が表す手口には、共通の農村があります。今後も、投入された野球選手の殻を破るために、ささやかな贈り物の理解を深めていきたいです。

「ワードサラダ」という単語自体は元々、前後のつながりがない単語を並べる思考障害のひとつを指す言葉でした。
Webページにおけるワードサラダは、意味の通った文章をプログラミングにより品詞ごとに分解し、並び変えることで作成されています。実はこの並び替えに使われているプログラミング(マルコフ連鎖)はTwitterのbotにも使われている手法です。
(気になる方はしゅうまい君:をご覧ください。)

なぜワードサラダは存在するか

ワードサラダは一見SEOには関係ないように見えます。どうしてSEOの対策手法として現れたのでしょうか。

ワードサラダがSEO対策として有効だった理由

ワードサラダが検索エンジンスパムの手法としてよく用いられていたのは、2010年頃です。
Googleの検索エンジンが日本で活用されるようになり、「PageRank」という被リンク数に応じて評価する指標が登場しました。PageRankとは、GoogleがWebサイトを評価するために用いた独自の手法のことです。「重要なWebページはより多くのWebページからリンクされる」という考え方に基づき、0~11段階でWebサイトを評価し、検索結果に反映させたのです。

このようなGoogleの評価方法に対して、多くのSEO会社による被リンクの売買が行われ、自作自演の被リンクが大量に量産されました。被リンク専用のウェブページやブログ記事を量産し、評価を上げたいサイトへ被リンクを貼ることで検索順位を上げる手法が主流になったのです。

明らかに被リンク専用のWebサイトであれば、検索エンジンは評価対象から除外することができます。例えば、リンクテキスト以外のテキストがなにも存在しないほぼ白紙のページや、「あああああ」など意味のない文字列が並んでいるだけのページで構築されているようなサイトです。
検索エンジンはこのような被リンクを目的とした低品質のサイトからの被リンクを評価しないよう処理していました。

そこで、検索エンジンに評価されるために利用されたのがワードサラダです。
当時の検索エンジンは文章が意味を成しているかを判断することができなかったため、テキストが盛り込まれているページであれば評価対象としてみなしていました。そのため、ワードサラダが含まれた被リンクを目的としたページは、テキストが豊富に含まれた良質なページだとみなされました。
このように、検索エンジンの脆弱性を突いた手口が、SEOにおいて有効だったのです。

ワードサラダが消えた理由

ワードサラダによる被リンク対策は有効なSEO対策として利用されていました。

しかし、2011年2月のパンダアップデートにより、低品質なコンテンツで構成されたWebサイトは検索結果の順位が下がるよう、Googleの検索アルゴリズムが改善され、ワードサラダはスパムとして排除されました。

今では有効な手法どころか、作為的だと判断された場合はペナルティーを受けることもあります。ペナルティーを受けると、前述したように検索順位が下がることがあります。それに加えて、そもそも検索結果に表示されないということもあります。
Googleは常にこのような不正がないかを対策しているのです。

なお、現在でもGoogleは被リンクをある程度重要な指標だと考えています。このことは、「Googleが掲げる10の事実」の以下の部分から読み取ることができます。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。

引用: Google が掲げる 10 の事実

ワードサラダの問題点・リスク

アップデートを経て、ワードサラダは今ではペナルティー対象となる対策方法としてみなされています。
Googleがどのような点を問題視しているかを知ることで、コンテンツの作成にあたり、どのような手法を避けるべきかを知ることができます。

問題点①自動生成されたコンテンツ

GoogleはWebページの品質に関して、「コンテンツの自動生成」をは推奨されないことを明言しています。

自動的に生成されたコンテンツ(「自動生成コンテンツ」)とは、プログラムによって生成されたコンテンツのことです。Google では、検索ランキングを操作することを目的としている、ユーザーの役に立たないコンテンツに対し、措置を取ることがあります。たとえば、次のようなものがこれに該当します。

・検索キーワードを含んでいるが、文章としては意味をなさないテキスト
・自動化されたツールで翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ず公開されたもの
・マルコフ連鎖などの自動処理によって生成されたテキスト
・自動化された類義語生成や難読化の手法を使用して生成されたテキスト
・Atom/RSS フィードや検索結果からの無断複製によって生成されたテキスト
・複数のウェブページからのコンテンツを、十分な付加価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりしたもの

引用:Search Console ヘルプ – Google Support

ワードサラダは「マルコフ連鎖を用いて生成された、文章としては意味をなさないテキスト」です。ペナルティー等の措置が取られる危険性が十分にあります。

問題点②リンクの購入

リンクの購入に関しても、Googleは違反行為となる可能性を示唆しています。

PageRank または Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部とみなされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。

検索結果においてサイトのランキングに悪影響を与える可能性のあるリンク プログラムには、次のようなものがあります。

・PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りすることや、リンクに関して物品やサービスをやり取りすること、特定の商品について記載しリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を「無料」で送ることなどが含まれます。

引用: Search Console ヘルプ – Google Support

リンクの売買により自分のサイトの評価を操作することはGoogleから違反とみなされる可能性がある以上、避けたほうが良いでしょう。

問題点③低品質コンテンツはユーザーにとって有益ではない

GoogleはWebページにおいて、ユーザーにとって有益かどうかを最優先に考えるべきだという方針を掲げています。以下の内容は、どのようなページを作成するべきかをGoogleの基本方針として掲げたものです。

・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
・ユーザーをだますようなことをしない。
・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
・どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

引用: Search Console ヘルプ – Google Support

Googleは「ユーザーを最優先に考えた」「役立つ」「独自性と魅力的のあるページ」を作成するべきだと提示しています。ワードサラダが含まれているページは、「検索エンジンを最優先に考えた」「役に立たない」「機械的に作成されたページ」です。
ユーザーのことを一番に考えるのであれば、積極的に作成することは避けたほうが良いでしょう。

まとめ

もし、自社サイトが悪質な被リンクを獲得しているようであれば、早急に対策をする必要があります。また、自社サイト自体にワードサラダが含まれている場合は、すぐに削除したほうが良いでしょう。

検索エンジンは日々改善を重ねており、かつて効果があったSEO対策が今は不適切とみなされ、評価が下がることもあります。常に最新の情報を取り入れ、サイトの改善に努めましょう。